なぜ生え際や頭頂部に抜け毛が多いのか


疑問を持っている方も多いと思うので相談者の一人からの質問に答えたいと思います。

なぜ前頭部や頭頂部の髪が抜けやすいのか。

人体の血管の90%が毛細血管という細い管を通って血液は流れています。注射を打てるほどの血管は10%ほどしかありません。髪の素となる血液中、たんぱく質も毛細血管を通って供給されています。

頭部まで届いている太い血管は眼の際(眼が疲れた時に鼻の付け根を揉む場所)、側頭部の耳の数センチ前方(頭痛などの際に指で揉む場所)、首と頭の付け根までしか到達しておらず、そこからは毛細血管になってしまいます。

頭部は人体の中でも一番上部にあり、心臓よりも高い位置にあるために日中の行動(立っていたり、座っていたり)では重力に反して血液は供給されています。反面、足が浮腫むという症状は体内の血液や水分が重力によって体の下部に溜まってしまうからです。

育毛剤などを夜塗ったり睡眠が重要と言われているのは体を横にする事で心臓と頭部が同じ高さになり、日中に比べると血液がスムーズに頭部に行き渡るからです。

サザエさんの波兵のように耳や後頭部の髪は全く抜けていないのに頭部だけ髪が抜ける。これは側頭部や後頭部などは太い血管が到達しているため、前頭部や頭頂部に比べると血液量に圧倒的な開きがあるからです。さらに頭部まで届いている血管に繋がる毛細血管は枝状に広がっているため、毛細血管同士の間にも隙間があり、到達する血液量はさらに少なくなります。

髪は血液中のたんぱく質が毛乳頭で細胞分裂を繰り返し、髪になります。当然、髪を生やしたり太くしたいと思えば血行を促進することが不可欠です。ですが人体の構造上、前頭部や頭頂部に広がっている毛細血管はとても細いものです多くの隙間が存在します。それに加えて食生活などが偏っていると血液内部にコレステロールが溜まっていたり、タバコやストレスなどから赤血球がスムーズに血管内部を通れないような症状も起こります。

ただでさえ、人体の上部にある頭に供給される血液量は少ないのに加え、様々な要因によって血液が不十分になりやすい前頭部や頭頂部の髪はどうしても弱りやすくなっています。世に出回る育毛剤は95%以上が血行促進剤なのはその為であり、マッサージや睡眠などは血液の流れを良くするために必要なものです。

ホームレスにハゲはいないといった迷信がありますがこれは通常の生活を送っている方に比べると体を横にしている時間が長く、シャンプーなどをできなくとも頭部に行き渡る血液量が多いために抜けにくいと考えられています。さらに先日、台湾の研究チームが喫煙による、悪影響は欧米人に比べるとアジア人のほうが高く、抜け毛の大きな原因になると言われています。

注。喫煙やストレスが引き起こす抜け毛の詳しい原因を書いた過去のブログです。

http://kaminonayami.net/mt33/mt-search.cgi?IncludeBlogs=2&search=%E9%AB%98%E6%BF%83%E5%BA%A6%E9%85%B8%E7%B4%A0

日ごろから食事や睡眠、それに健康管理は血液量を増やすために必要で年齢を重ねていけば誰でも血流が悪くなる可能性がありますのでご注意ください。

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